20『上からの知恵(神の知恵)と下からの知恵(悪魔的な知恵)』

                    2003年7月27日
                 平塚福音キリスト教会牧師  岩井 清

 ひと口にくだものと言っても、甘いおいしい実もあれば、苦いくさった実もあります。良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶのです。
 同様に、知恵の場合も良い知恵もあれば、悪知恵もあるのです。「ソロモンの知恵」と言われるほどに有名になったイスラエルの王ソロモンは、即位の際に、天の神に祈り、善悪を判断して正しい裁きができるようにと、上からの知恵を求めました。その祈りは聞き届けられ、彼は歴史上まれな知恵者中の知恵者となることができました。その裁判は人々を驚嘆させました。死んだ子と生きた子とを連れてきたふたりの母親が、それぞれ生きているのが自分の子ですと主張して譲らなかったときも、ソロモンはみごとにどちらが本当をどちらが嘘を言っているかを見分けることができました。
 ほぼ同時代にヨナダブという若者がいましたが、いとこの王子をそそのかして悪知恵を授け、美しい王女の純潔を汚しその獣欲を遂げさせることに成功しました。これは悪魔的な知恵にほかなりません。その結果、その王家は、陰謀と殺戮(さつりく)、反逆と謀反が絶えまなくつづくという悲劇に巻き込まれてしまうのです。
 今でも、偽りのレッテルを貼って金儲けを計ったり、麻薬の売買によって、人々を廃人同様に陥れながら、大儲けしている悪賢い黒幕もあとを断ちません。悪魔的な知恵を働かせているのですが、その結果は滅亡です。天地の造り主であられる神を畏れかしこむことによって与えられる上からの知恵を求めて生きていこうではありませんか。

「あなたがたのうちで、知恵のある、賢い人はだれでしょうか。その人は、その知恵にふさわしい柔和な行ないを、良い生き方によって示しなさい。しかし、もしあなたがたの心の中に、苦いねたみと敵対心があるならば、誇ってはいけません。真理に逆らって偽ることになります。そのような知恵は、上から来たものではなく、地に属し、肉に属し、悪霊に属するものです。ねたみや敵対心のあるところには、秩序の乱れや、あらゆる邪悪な行ないがあるからです。しかし、上からの知恵は、第一に純真であり、次に平和、寛容、温順であり、また、あわれみと良い実とに満ち、えこひいきがなく、見せかけのないものです。義の実を結ばせる種は、平和をつくる人によって平和のうちに蒔かれます。」(新約聖書)
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